ボクとピクミン~Episode 0 ~
もともとボクはいつ『ピクミン』というゲームに出会ったんだろう?『ピクミン3』をプレイしててふと思った。
シリーズ第一作目『ピクミン』は2001年10月26日ニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして発売された。
約12年も前のことになる…。ボクは当時7歳、早生まれなので小学2年生の秋頃ということになるかな。
ちょっと待てよ、ボクの記憶が正しいと2年生で初めて中古のニンテンドー64を親に買ってもらった。その頃ボクは同級生よりちょっとゲーム流行に乗り遅れていた。と思うが、「年上の兄弟が居る家庭」や「ちょっぴりお金持ちの家」が発売日に買えて、それ以外の家庭はお年玉や誕生日、クリスマスなど各々のタイミングで遅かれ早かれゲームソフトや本体を買っていた。
あまり覚えていないけどボクはゲームキューブを発売された次の年の2002年に買ったと思う。ということはだ!!これから始まる「ボクとピクミン~Episode 0 ~」の話しは大体7歳の小2のボクが主人公になると言うわけだ!2001年の夏〜秋に起こった出来事なのだろう!!!
その昔、体験版やトレーラーを見れる試遊台がおもちゃ屋さんやゲーム売り場にあった。今調べてみると月刊任天堂店頭デモというサービスだったらしい。
こんな試遊台あったでしょ!!
ボクはこれが大大大好きだったんです!(笑)
子供はこの装置かテレビCM、あとはファミ通(雑誌)くらいしか最新情報を知る手段が無かった。ネットは当時まだまだ、ニンテンドーeショップも無かった。何よりダウンロードして体験版や予告ムービーを見るなんて事が無い。PS2なども体験版は個別のディスクが主だった。
なので月刊任天堂店頭デモというサービスの試遊台でゲームキューブの体験版やデモ映像を見ていたんだよね。毎月更新されるのが楽しみで楽しみで!
もちろん楽しみにしている少年少女はボクだけではなく
遊びに行くといつも2〜4人くらいは並んでいたりデモ映像を見ている子が居たり、他の子が体験版をプレイしているところを見ていたりした。
注意※そこで起きた事件を語りたいが為の前フリだからねこれ!!(笑)
ある日いつもの様に母の買い物についていくissey少年、もちろん目当ては「体験版」をやること!ゲームコーナーを通り過ぎる時に母が「私が買い物している間にやってたら?」と言った。でもissey少年“1人じゃ寂しい”とわがまま、もう既に3人くらい並んで居たので帰りにチラっと寄ってよ、と頼んだ。
一通り買い物も済み、また試遊台に来た。もう人数は減っていて少年が1人『ピクミン』の体験版をプレイしている。そうボクはこの『ピクミン』体験版がやりたかったんだ!!!前に一度、試遊台で途中までプレイしていてまんまと『ピクミン』の魅力にハマった。だから今日は最後までプレイしたい!なんて思いながらその少年のプレイを見ているとなんともぎこちない操作(笑)それもそのはず『ピクミン』はこれまでとは全く違うタイプのゲームなので多少操作に慣れるまで時間がかかる。体験版を一度プレイして、もう一度チャレンジした時に自分の成長が分かる。そんな素敵な魅力を持ったゲームだったんです。
少年の感じだと数分〜10分程度で終わるだろう、そう母に告げると少しして自分の番が来た!よっしゃ!!
そうして念願のプレイを始めるissey少年。赤ピクミンを引っこ抜いて、ペレット草に投げて…。
※画像はピクミン3のプレイ画面です。
こんな感じに、一度プレイしているので手際よく(母を待たせているので)終盤に向けて楽しんでいたら…
1分も経たない所で「かわって」っと後ろから女の子の声が…ガクガクブルブル…。振り返ると買い物に行く前に並んでいた3人の中に居た1人の女の子が!!
(え、この子さっき並んでたからやったんじゃ…?)
issey少年は言った「いや、まだ代わってもらったばかりだから…」
女の子「ムスっ」とした表情。そして動かない
(ボクは前に一度プレイしている、代わらなきゃいけないの?この子はさっき並んでたけど飽きてどっか行っちゃって今戻ってきたんだよね?だからまだ触ってもいないんだよね?そうだよね??お天道さま?あってますよねぇっ!!!?)
イマイチ納得できないけど、しぶしぶコントローラを渡して「どうぞ」っとその場から離れて母の方へ…。やるせなくなった。
issey少年「すぐ代わっちゃった…涙目」 母「もう1回やってきていいよ」と言う。
試遊台の方を見ると、あの女の子はリセットボタンを押してはじめからを選択した。
あぁ、これは時間がかかるやつだ…もう帰ろう
そしてissey少年は母と駐車場へ向かった、どうしても心残りがあるので最後に試遊台の方を振り返った。するとさっきの女の子は何を思ったかコントローラを置いてそそくさと去って行ったのだった…。
(ボク、ピクミン最後まで遊びたかったなぁ…。)
とまた切なくなって、肩を落としてとぼとぼと家に帰った。
涙が出そうな気持ちになったissey少年のピクミンとの出会い
その思いは数年後に買う『ゲームキューブ』と『ピクミン』で果たされるのだ。