映画感想「ショーシャンクの空に」

今更ながらショーシャンクの空にを観ました!



1994年公開、フランク・ダラボン監督作品(グリーンマイルコラテラルミストなど)原作はスティーヴン・キングの中編小説刑務所のリタ・ヘイワース

〜あらすじ〜
1947年、銀行員として働いていた主人公アンディ・デュフレーンは妻と不倫相手のプロゴルファーを殺害した容疑で逮捕される。アンディは無実を主張するも裁判で終身刑になりショーシャンク刑務所に投獄されてしまう。無実で刑務所に入る抵抗感の中アンディはレッドという1人の男に出会う。彼によれば「ここに来るのは、みんな無実のやつだ」という。その刑務所内の異様な環境で孤立してしまうアンディ…。しかし銀行員としての能力やその献身的な性格が受刑者たちや刑務官、刑務所長らに浸透していき、いつしか信頼される人物となっていく。数年が経ち、アンディは自分を刑務所に入れた事件の真犯人を知るというトミーという青年に出会い…。

143分という長めの映画です。このあらすじには書ききれない話しもたくさんあります
映画全体のテンポは長編にしては良く、伏線が張られては回収する。という様なシンプルな構成になっています。長年刑務所に居て時間を奪われた受刑者たちが「仮釈放」できた時に、居場所がない社会でどう生きていったら良いのか?など主人公アンディの周りの人の心情描写なども語られます。

主人公アンディが刑務所内で能力を発揮し献身的に務めた正当な報酬としての真犯人の逮捕による無実の証明、そして社会復帰へ」という当初の希望が成されないのならば、さらなる希望へ努力をするのみ。という姿勢がめちゃくちゃ素敵ですね。


ここからは私の話しです。今回この「ショーシャンクの空に」を観るまでは、随分と長く時間が掛かりました。1994年の作品ですが、これは僕の生まれ年なので時間軸的には知るわけが無いですね(笑)いやいや映画好きなら、それくらい有名でしょ!!…ごもっとも、TVや雑誌などいろんなメディアで名作として語られていることは知っていました。でもこれ今更レンタルするのって…と変に抵抗感があったり、名作ってその時代にリアルタイムで体験した人が評価している場合もある、今の自分に「良い物」として映るのかな〜と。そういう葛藤がありまして…。これは別な作品でもありまして、世代あるあるだと思うんですけど(笑)トホホ

で、今回「WOWOW」にて放送するということでレンタルはなんか癪に障るので(素晴らしいのが、いつもレンタル行くと1.2本は借りられてるんだよね、だから是非みなさんはこんなくだらないプライド持たず気軽にレンタルしてくださいね。)録画して視聴したんですね。

午前の名作っていう名前のコーナーだったかな…?ドランクドラゴンの塚地さん成海璃子ちゃんプラチナデータるろうに剣心の監督大友啓史さん江川達也さんの4人がシェアハウスにて映画を鑑賞する。という様な内容の番組でした。もうこの人達は事前に一回は観ているていで話していて(笑)「お気に入りの名シーン」とかを本編放送前に語る訳です。

その中で、大友啓史監督のコメント面白くて本編「21分」ら辺の初めての刑務所内食事シーンにて、ブルックスという老人受刑者が主人公アンディに「その飯の中に入ってたイモ虫こっちにちょうだい!」というシーンがあるんです。おじいちゃんイモ虫食べるの!?という様な上手い伏線がここで張られ、即座にブルックスは内ポケットの中の雛鳥のカラスにイモ虫を与えて「そういうことか〜」という伏線回収になります。これが「ショーシャンクの空にのお話の仕組みを象徴している!という様に大友監督が話していて、映画観終わってから「なるほど〜!!」という感動がありました。

きっかけが老人受刑者のブルックスなのは既に観た方、知っている人にとっては常識だと思いますが。このように映画の仕組みとして語れる大友啓史監督さすが現場の人だな〜、ちょっと言葉のニュアンスが違うだけでこんなにも伝わるか!という。ますます好きになりましたね。

エンドロールの入る時、ラストのシーンを背景に終わるのですが…。こういう演出すごい好きですね。映画が続くように終わって行く。イージーライダーとかもそうでしたかね。個人的にとても好きな終わり方ですね。

長々と書いてしまいましたが、わたくしこの映画観るまでは「無実の主人公が刑務所に誤って投獄され、違う刑務所から来た人物に真犯人の話しを聞く、そして獄中で表面的な悪事をはたらいて真犯人の居る刑務所へ行き真実を説く!!」みたなストーリーだと完全に勘違いしていたので、観終わってから、今後の映画に対しての接し方と姿勢を改める所存でございます。


それでは今回の点数は…
7,5点!!/10点中

予告編はこちら


THE SHAWSHANK REDEMPTION - Trailer ( 1994 ...