自分に似合う髪型がない〜1億人コンプレックス時代〜

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しばらく山田玲司のヤンサン関連のお話しばかりブログを書いていたので、自分でも自然と放送に関連する何かを書かなくては…。と思っていましたが、なんとか抜けだして今回は全く関係ないお話しをしたいと思います。

 

北海道は放送日が関東とズレていると思いますが、みなさんバカリズムのとりあえず相談室〜日本のリアルなお悩み集めてきました〜』を観ましたか?たぶん知らない人が大半だと思うので説明すると、2500人ほどの一般人に街角インタビューをしてそれをスタジオに居るバカリズムとミタパンがVTRを見て聞いてあげたい悩みだったら、採用しスタジオに呼んで実際に相談に乗るという番組です。

最近映画の宣伝でよくTVに出てる大泉洋さんのマルチタレント風になりたい若者や、今付き合ってる彼女のお父さんに会いたい人など、いろいろな悩みが打ち明けられている中でひときわ目立つ人が居ました。

「どんな髪型にしても似合わないと言われる」中年男性(会社員)

この「ん?」と思う発言のあと畳み掛けるように「顔がでかく見える」とか「気持ち悪い」とか「汗臭い」などと言われるとインタビューに答えてたんですけど、この人自体は髪も最近切ったばかりなのかスッキリしていて全然問題ない見た目なんです。スタジオでVTRを見ているバカリズムもミタパンも「これ悩みなの?(笑)問題ないよね〜」というリアクションで特に番組で取り上げるということもなく、ちょっと変わったおじさんという風に触れられていました。

でも僕は"ちょっとまって×2お兄さん"ですよ(笑)あれ?髪型って美容師さんがある程度流行りを取り入れてそれなりに仕上げてくれるものじゃない??お客の好みもあるだろうけど、大体の人がされるがままのヘアースタイルになるものなんじゃ…。

だとすると、この人が言う「似合ってない」のは皆そうなのかもしれない

それから他人が髪型を変えたり、もしくは切った後に僕たちは普段「すっきりしたね〜」や「爽やかなイメージになったな〜」と言って無難に済ませませんか?「印象変わったね〜」という当たり障りのない返答もできるはず…。

しかし、なんでこの人は「自分に合う髪型がない」と言い切れたのか、ずっと気になっていました。

まず誰に言われたのか?ということが気になります。会社の人?親?友達?恋人?妻?それとも美容師さんに??少なくとも僕は髪型について「似合ってる?」と聞いたことが無いし「その髪型似合ってないよ」と言われたこともないのでよく分からないんですよね。

なんだか答えはそんな所には無い様な気がしますね。モヒカンやドレッド、GACKTのグワシカットなど GACKT、まことちゃん風“グワシカット”に ファンから「可愛い」の声 - モデルプレス

ある状況に似合わない髪型ってあると思うんですけど、それはその個性的な髪型にする人の居る環境、表現したいこと、単に飽きたからなどちゃんと理由があってやっていることなので、問題はないですよね。状況に合わない髪型はあっても似合わない髪型はないのかもしれない…となると益々謎が深まる。

冒頭で書いた「顔がでかい」とか「汗臭い」はもはや髪型は関係ない話しになっていますよね。そこまでの罵倒を本当は受けてないのではないか?なんとなく大きな雰囲気として受け取っている?本人に深く根ざしている記憶があって、そこから派手に言ってしまったり、反応してしまう自分が居るということなんじゃないかなと思いました。

この人は"他人から要求されているであろう自分になれていない"ことが不満であって、悩みであるんだろうと思います。ここに現代の日本らしいニオイがしてきますね。「歳相応で無ければならない」や「人に言われたから間違いなんだ」というものですかね。

彼のインタビューはほんの数十秒で終わってしまったので果たしてどんな体験からくる思いだったのかは計り知れませんけれども、バカリズムさんがパスしたのは外見からはなんの問題も見つからなかったからなんですよね。他人はそこまで気にしてないですよと、それがある種の回答だったんだろうと思います。

 

ここからは僕の話しになります。

僕は天パですけど今は全然気になりません。たまーにデリカシーが無い人が「天然パーマは大変でしょう」とか言ってきますけど、全然耳に入ってこないので大丈夫です。でも中学〜高校生くらいまではすごく気にしてました。まずは美容師さんに聞いたりしてドライヤーで乾かしがながらクシでとかしたり、アイロンかけてみたり、ストレートパーマをあててみたり…。もちろん自分の理想的な直毛にはなりませんでしたけど、結構楽しかったように思ってます。では今はなぜ天然パーマ(自毛)に戻しているのか?

それはコンプレックスぶら下げて歩いている様なものだからです(笑)自分が気にしていると、他人も気にしてしまいます。「綺麗なストレートだね」「シャンプーは何使ってるの?」「髪長いね〜」など言われるとその度にちょっと落ち込む自分が居ました。

 

なんとな〜くROCKなイメージで伸ばしたりストレートにしていたものの、維持費もかかってしまう。世間体もある。そして飽きが来ていっそ短くしてしまえ!と今の髪型になるわけです。似合ってなかったのかも(笑)自然にしてれば他人は驚くほどツッコミを入れて来なくなります。やっぱり自分からいろいろぶら下げて表に出してたんだなーとあの頃を振り返るも、今はより一層内面に自分を閉じてブログなんかを書いている訳ですな(笑)

前回のヤンサン第18回と玲司先生のブロマガでもコンプレックスは取り上げられてましたね。ブログの最初に宣言した事は何だったのか(笑)結局話しがどこかしら繋がってしまいますねー。

次は映画の『セッション』ついて書こうかなと思ってますが、今のところお蔵入り状態。自分も音楽を習っていた時期があるので、その経験から語れることがあるかな〜と思っています。ではまた次回お会いしましょう!